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トップページ >> 既刊・新刊 >> 鉄道脱線事故シリーズ >> 英国高速鉄道ハットフィールド脱線事故の真相

英国高速鉄道ハットフィールド脱線事故の真相
―レールの金属疲労は何故起こったか―

英国高速鉄道ハットフィールド脱線事故の真相―レールの金属疲労は何故起こったか(平川賢爾)・書影
書影:クリックで拡大表示

平川賢爾 著
A5判・上製・カバー装・176ページ  2008年5月刊
定価:3000円+税  ISBN978-4-86330-004-0

大事故はどうして起こるのか?

英国の幹線鉄道を長期間マヒさせた2000年の鉄道脱線事故。その原因を、英国の事故調査委員会の報告書やレールの破壊現象に関する海外の膨大な文献をもとに、金属疲労・破壊力学的観点から徹底検証。その解析結果を多数の写真・図版を用いて分りやすく解説する。鉄道技術者のみならず、金属材料学や材料力学・破壊力学を専門とする技術者に必携の書!

姉妹書『ドイツ高速鉄道脱線事故の真相』『ドイツ高速鉄道ICE-3ケルン脱線事故』絶賛発売中!

著者略歴

平川 賢爾(Kenji Hirakawa)

1963年 京都大学大学院工学研究科航空工学専攻修士課程修了
1976年 工学博士(京都大学)
1994年 九州大学教授(工学部)
1999年 九州職業能力開発大学校校長
2003年 ドイツ鉄道事故調査専門鑑定人
専門分野:材料強度学、材料損傷学、材料力学
著書:『ドイツ高速鉄道脱線事故の真相』(弊社既刊)、『機械材料学』(朝倉書店)ほか
所属学会:日本機械学会、日本材料学会、米国機会学会、日本鉄道技術協会、日本工学教育協会

目次

第1章 英国ハットフィールド脱線事故
 はじめに
 1.1 事故の概要
 1.2 鉄道民営化の問題点
 1.3 鉄道会社の課題
 1.4 レールの転動疲労のState of the art
 1.5 事故現場で検証されたレールの状況
 1.6 事故現場から採取されたレールの解析結果
 1.7 研究課題

第2章 ハットフィールド脱線事故の考察
 はじめに
 2.1 レール頭部と車輪踏面の接触
 2.2 レールの曲げ応力
 2.3 英国のレール
 
第3章 ハットフィールド脱線事故レールの
     調査結果
 3.1 亀裂の形態
 3.2 レールの疲労の全寿命モデル
 3.3 まとめ

第4章 鉄道用車輪とレールの疲労損傷
 
―世界各国の鉄道の課題と用語(Terminology)―
 はじめに 
 4.1 緒 言
 4.2 車輪とレールの相互作用に関する課題
 4.3 諸外国におけるレールと車輪の疲労損傷の
    現状と課題
 4.4 車輪の疲労損傷
 4.5 車輪とレールの疲労損傷に関する用語
 4.6 結 言

第5章 鉄道用レールの曲げ応力
 
―軌道剛性・軸距・台車中心間距離・摩耗の影響―
 はじめに
 5.1 緒 言
 5.2 レールの曲げ応力
 5.3 レールの曲げ応力に及ぼす軸距・
    路盤剛性の影響
 5.4 列車編成とレールの曲げ応力
 5.5 レール頭部の摩耗の影響
 5.6 動的効果(dynamic effects)
 5.7 熱応力と残留応力
 5.8 結 言


第6章 レールの疲労損傷の破壊力学的解析(I)
 ―Kidney-Shaped Fatigue Crack―
 はじめに
 6.1 緒 言
 6.2 Kidney-shaped fatigue crack (Tache ovale)
 6.3 Kidney-shaped fatigue crackの応力拡大係数
 6.4 傾斜亀裂の応力拡大係数
 6.5 疲労亀裂の進展速度
 6.6 亀裂の進展速度に及ぼす残留応力の影響
 6.7 限界亀裂長さ(脆性破壊に移行する亀裂長さ)
 6.8 結 言

第7章 レールの疲労損傷の破壊力学的解析(II)
 ―転動疲労亀裂の発生限度線図―
 はじめに
 7.1 緒 言
 7.2 転動疲労亀裂
 7.3 RCF亀裂の発生機構
 7.4 レール頭部の疲労亀裂の発生
 7.5 多軸応力条件下の亀裂発生基準
 まとめ

第8章 レールの疲労損傷の破壊力学的解析(III)
      ―レールの転動疲労亀裂の進展―
 はじめに
 8.1 転動疲労亀裂(RCF Crack)の進展
 8.2 表面亀裂の分岐と転向
 8.3 表面亀裂の曲げ応力による進展
 8.4 結 言

あとがき

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