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トップページ >> 既刊・新刊 >> サーデグ・ヘダーヤト短篇集

サーデグ・ヘダーヤト短篇集

書籍:「サーデグ・ヘダーヤト短篇集」(イラン文学)・書影
書影:クリックで拡大表示

サーデグ・ヘダーヤト 著
石井啓一郎 訳
四六判・並製・カバー装
定価:3000円+税
ISBN:978-4-905849-80-3

内省と苦悩、諧謔と風刺、嫌悪と絶望――
イラン現代文学を代表する巨匠の描く二十世紀の心象風景

20世紀イランを代表する大作家サーデグ・ヘダーヤトが、第二次大戦前後の激動のイランにあって、時代の波に翻弄されつつ、ときにリアルに、ときには表現主義的に、ときには風刺的に、またときには内省的、哲学的に時代の諸相を描いた珠玉の選訳10篇、本邦初訳! イスラム王朝下の隠れ仏教徒を描いた歴史フィクション「最後の微笑」など、中東史やイラン固有のフォークロアにも精通した著者ならではの作品の数々!

サーデグ・ヘダーヤト(Sadegh Hedayat)

1903年テヘラン生まれ。国費留学生としてベルギー、フランスへ留学。
1930年に短篇集『生埋め』を上梓し、本格的に作家としてデビュー。1936年からの滞印中に執筆した前衛的小説『盲目の梟』は、のちにアンドレ・ブルトンらも賞賛するところとなる。
ペルシア語による斬新な小説執筆に旺盛な創作力を示す一方で、イラン固有のフォークロアなどにも強い興味を示し民俗誌的傑作を多く残したほか、欧州の文学作品のペルシア語への翻訳にも優れた業績を残した。1951年4月逗留先のパリで自らの手で命を絶ち逝去。(1903-1951)

訳者略歴

石井啓一郎(いしい・けいいちろう)
翻訳家 中近東現代文学(イラン、トルコ)
1963年11月15日 東京生まれ
1986年 上智大学外国語学部 イスパニア語学科卒業

訳書
S.ヘダーヤト『生埋め―ある狂人の手記より』(文学の冒険48 国書刊行会 2000)
N.ヒクメット『フェルハドとシリン』(2002年弊社刊)

翻訳
『デデ・コルクートの書』より「デリ・ドゥムルルの物語」(『季刊・幻想文学』57号 2000・2)/S.ヘダーヤト『連祷(アーファリーンガーン)』(『季刊・幻想文学』62号 2001・11)/M.マフマルバーフ『三枚の絵』、『路傍の絵描きに出遭ったこと』(『ユリイカ』2002・3月号 青土社)/M.アスィン=パラシオス『神曲におけるイスラーム終末論』(抄訳)(『季刊・幻想文学』65号 2002・11)/M.マフマルバーフ 『マラー・ベブース』(『新潮』2005・1月号 新潮社)/H.ゴルシーリー『葦簾の向こう』(前田君江氏との共訳 「イラン現代小説再発見の試み―フーシャング・ゴルシーリー第一回」 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所『通信』118号 2006・11)
その他
『ボルヘスのオリエント幻想』(『すばる』2003・5月号 集英社)/『イランを知るための65章』(共著) 岡田恵美子、北原圭一、鈴木珠里 編著(明石書店 2004)

目次

鉤爪
拝火教徒
最後の微笑
袋小路
仮面
慕情の幻影
明日
ミザントロープの話 (『ワンワンご主人様』より)
キングコングの話 (『ワンワンご主人様』より)
生命の水
鼻毛の話 (『ワンワンご主人様』より)
欲望を滅却した男
暗室
 ヘダーヤト略伝/本書収録作品について/あとがき  (石井啓一郎)

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