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東京裁判をさばく

東京裁判をさばく(瀧川政次郎)・書影
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瀧川政次郎 著
装丁画:凡淡水
四六判・並製・400ページ
定価:本体3000円+税 ISBN978-4-905849-57-5

東京裁判の不当性を論じた不朽の名著!

極東国際軍事裁判(東京裁判)で元海相島田繁太郎被告の副弁護人を務めた著者は、日本法制史の大家。本書は、その博覧強記の学識と正義へのたゆまぬ情熱とをもって、勝者が敗者を一方的に裁いた東京裁判の矛盾を明らかにした不朽の名著である。(付録:「瀧川政次郎小伝」早稲田大学教授・島善高)
戦勝国が力をもって復讐を遂げようとしているのなら致し方ないが、正義の名において日本を裁こうというならば、われわれはこれと闘わざるを得ない。(本書より)

著者略歴

瀧川政次郎(たきがわ まさじろう)
明治30年生。奈良県出身。大正11年東京帝国大学独法科卒。元九州帝国大学教授。執筆当時國學院大学教授・早稲田大学講師。法学博士。著書―『日本法制史』『日本奴隷経済史』『日本社会史』『律令の研究』その他。平成4年1月歿。

目次

序/第一部 東京裁判劇総まくり/舞台と脚本/一 運命の地市ケ谷/二 舞台と奈落―日本人使用すべからず/三 片耳の裁判官―判決を懐にした裁判官/四 神聖ならざるアンパイアー/五 劇場の看板に偽りあり/六 開幕/七 先ず脚本を!/八 脚本の主題は「報復」/九 脚本の色調は「人種的偏見」/番附/一 登場俳優/二 花形役者/三 演出の妙と配役の妙―ウェッブ裁判長とキーナン首席検事/四 東條キーナンの一騎打ち/五 検事コミンズ・カー、タヴェナー、ゴルンスキー―劇中冷戦はじまり/六 被告重光葵をめぐって―キーナン検事の悔悟/七 管轄権の論争と裁判長の忌避―東京裁判劇の正念場/八 清瀬博士の冒頭陳述/九 ブレークニー弁護人の凄味とローガン弁護人の諧謔味―圧殺された原子爆弾論議/十 少数意見の朗読要求/十一 鵜沢弁論―“西洋は世界の尺度”か/十二 硬骨漢スミス弁護人/十三 ほんとうのことを云ったカニンガム弁護人/十四 証人の大物溥儀皇帝/十五 東京裁判のモンスター―証人業田中隆吉/十六 証人石原莞爾と影佐禎昭/解説/一 東京裁判劇観賞の手引き―当事者訴訟主義と公開主義/二 米人弁護人の任命/三 アメリカ弁護士気質/四 日本人弁護団の弁護方針―国家弁護か個人弁護か/五 足並揃わぬ日本人の弁護団 /六 外務被告と軍部被告の対立―東郷と島田の泥試合/七 東京裁判における著者の役割/八 起訴状提出さる/九 不戦条約締結以前の侵略行為は起訴せず/十 アレーンメント/十一 「冒頭陳述」/十二 「法廷に顕著なる事実」/十三 「証拠調べ」/十四 「宣誓口供書」/十五 「反対尋問」の権利無視せらる―伝聞証拠の暴威/十六 「直接尋問」と「反対尋問」/十七 伝聞証拠と直接証拠―検察側の証拠を覆えす生きた証人若松誠/十八 キーナン検事の密書/十九 木戸日記と原田日記―昭和の『玉葉』・『太平記』/二十 ディス・ミスとリバッタル/二十一 最終弁論と検察側回答/第二部 劇後劇・劇外劇早めくり/一 判決よりアメリカ最高裁判所の訴願却下まで/二 絞首刑の執行/三 A級戦犯容疑者の逮捕と自殺/四 東京裁判の余燼/五 平和条約第十一条/第三部 東京裁判劇の奥にひそむもの/一 平穏に興行された東京裁判劇―断罪の瞬間と七戦犯の最後/二 ポツダム宣言受諾と国体護持/三 大森拘禁所における東條閣僚の申合せと日本人弁護人の合議/四 天皇はどうして戦犯を免れたか/五 連合国の天皇戦犯者論―中ソ二国の執拗なる追求/六 ウェッブ裁判長はなぜ一時帰国したか/第四部 東京裁判劇の進行/幕あき/一 開廷/二 誤訳問題の波瀾/三 大川狂躁曲/序幕の正念場/一 ウェッブ裁判長に対する忌避の申立/二 管轄権をめぐる白熱の論戦/第一幕 検察側攻撃/一 起訴状の提起/二 起訴状の内容/三 キーナン検事の冒頭陳述/四 検事側立証/第一場 一般段階/第二場 満州段階/第三場 支那段階/第四場 ソ連段階/第五場 太平洋段階/第一齣 対満対華経済侵略/第二齣 一般的戦争準備/第三齣 三国同盟/第四齣 仏印進駐/第五齣 日・米英戦争/跋/あとがき/滝川政次郎小伝―東京裁判の頃まで(島善高)

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