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梵蔵伝訳法華経 河口慧海著作選集 第6巻

梵蔵伝訳法華経・書影
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河口慧海 著/日高 彪 編・校訂(改訂新版)
A5判・上製クロス装・函入・307ページ 2011年1月刊
定価:8000円+税 ISBN978-4-86330-046-0

「明治の三蔵法師」河口慧海の入蔵求法の結実!
サンスクリット原典とチベット語伝から邦訳!

邦人初のチベット探検・留学を達成した業績で知られる河口慧海。決死の入蔵行の動機には、そもそも漢訳法華経3異本の矛盾点に対する疑問と、正確な原典を探し求める強い求道精神があった。かくて 幾多の困難を乗り越えてチベット、ネパールより将来したチベット語訳およびサンスクリット原典に基づき、「諸経の中の王」といわれる『妙法蓮華経』(Saddharma-Pundarika-Sutra)全13巻を正確に 和訳した本書は、まさに慧海の命を懸けた求法の結実! この珠玉の名著が、新字・新かな改訂版として今蘇る!

「河口慧海著作選集」推薦文  チベット文化研究会会長 高山龍三

百年余前、チベット探検僧としてもてはやされた河口慧海、一年余で再渡印、インド、ネパール、チベットに計一七年も滞在、仏教、チベット語、梵語を学んだ。帰国したときは五〇歳、彼の研究と著作はその後に始まる。あまりにも有名な『チベット旅行記』のみ取りあげられるが、日本におけるチベット学の祖として、請来した経典の翻訳、研究、チベット語学生の養成、未完に終わったが辞典編纂につとめた。慧海を扱った本や論文は日本だけでなく、中国、欧米にも及び、増え続けている。彼の仏教思想は改めて現代に問い直されている。彼は学究としての道をとらず、また僧としての地位に安住せず、行動する真の宗教者として一生を終えた。彼の請来した文献や多方面にわたる文物は、公共の機関に所蔵され、チベット文化研究に貢献した。そのいくつかの著作は復刻されたが、ここに現代人が読みやすいように、書籍化されるようになったのは、幸せなことである。

著者略歴

河口慧海(かわぐち・えかい) 1866-1945
仏教学者、僧侶。大阪府堺市生まれ。哲学館(現・東洋大学)、黄檗山万福寺に学ぶ。仏教の原典を求め、単身チベット探検を敢行、明治34年(1901)日本人で初めてチベットの首府ラサに到達する。大正2年(1913)2度目のチベット入りを果たし、チベット大蔵経等を将来する。帰国後、大正大学教授。著書『西蔵旅行記』『在家仏教』等。(1866-1945)

目次

はしがき  訳者稿
巻の一
 基礎章第一(序品)
巻の二
 方便巧妙章第二(方便品)
巻の三
 譬喩章第三(譬喩品)
巻の四
 信解章第四(信解品)
 薬草章第五(薬草喩品)
巻の五
 薬草章第五(薬草喩品)
 授記章第六(授記品)
 過去行章第七(化城喩品)
巻の六
 過去行章第七(化城喩品)
巻の七
 五百比丘授記章第八(五百弟子受記品)
 阿難陀羅T羅二千比丘授記章第九(授学無学人記品)
 説法師章第一〇(法師品)
巻の八
 宝塔示現章第一一(見宝塔品・提婆達多品)
 発願章第一二(勧持品)
巻の九
 安楽住章第一三(安楽行品)
 従地誦出章第一四(従地誦出品)
巻の一〇
 如来寿量章第一五(如来寿量品)
 福分分別章第一六(分別功徳品)
 随喜福分教示章第一七(随喜功徳品)
巻の一一
 六根完全清浄利益章第一八(随喜功徳品)
 常軽章第一九(常不軽菩薩品)
 如来神通章第二〇(如来神通品)
巻の一二
 総持真言章第二一(陀羅尼品)
 薬王過去行章第二二(薬王菩薩本事品)
 妙音菩薩章第二三(妙音菩薩品)
巻の一三
 観自在完全化身普門章第二四(観世音菩薩普門品)
 善荘厳王過去行事章第二五(善荘厳王本事品)
 普賢勧発章第二六(普賢菩薩勧発品)
 完全附属章第二七(属累品)

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