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副島種臣と明治国家

副島種臣と明治国家・書影
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齋藤洋子 著
A5判・上製クロス装・函入 2010年10月刊
定価:8000円+税 ISBN978-4-86330-044-6

明治国家の重鎮・副島種臣の知られざる業績を解き明かす!

「孤高の文人」か? 「憂国の士」か?
幕末、佐賀藩に生まれ、近代日本の激動期に縦横無尽の活躍をした維新の功臣・副島種臣。明治新政府で「政体書の起草」や「マリア・ルス号事件」など目覚ましい功績を残したが、明治六年政変で下野。その後は政治的失意を書や漢詩に投じたとされるが、果たして本当にそうであったのだろうか?本書は、膨大な書翰、日記等の一次史料を渉猟し、従来ほとんど知られていなかった下野後の政治的言動を検証。巨星・副島種臣の知られざる業績の数々を明らかにする!
類書の少ない副島種臣の本格的研究書! 日本近代史・政治史に必携!

著者略歴

齋藤 洋子(さいとう・ようこ)
2002年学習院女子大学国際文化交流学部卒業。2008年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専攻は、日本近代史。2009年より、早稲田大学社会科学総合学術院助教。

目次

序章 副島種臣研究史と本書の課題
一.略歴
二.副島種臣研究史
三.問題の設定と本書の構成

第一章 明治六年政変後の副島種臣
はじめに
一.民撰議院設立建白書の提出
二.賜暇願と佐賀の乱
三.神典の研究
 三―一.副島と小河一敏の交流
 三―二.小河一敏の副島登用意見
四.清国漫遊
 四―一.漫遊への風聞
 四―二.漫遊中の日本
 四―三.一時帰国と再渡清
おわりに

第二章 副島侍講就任をめぐって
はじめに
一.侍講就任の背景
 一―一.副島の帰国と大久保利通の遭難
 一―二.宮中派の副島登用運動
 一―三.愛国社の再興
二.副島の侍講就任とその波紋
 二―一.副島の処遇をめぐって
 二―二.黒田清隆の反対
 二―三.伊藤博文の懸念
おわりに

第三章 副島侍講排斥運動
はじめに
一.問題の起点
二.副島批判の真偽
三.政府と宮府の対立
おわりに

第四章 副島種臣と「御宸翰」
はじめに
一.副島の辞意と元田永孚の慰留
 一―一.元田宛副島書翰
 一―二.副島宛元田書翰
二.天皇の「御宸翰」
 二―一.元田による宸翰の起草
 二―二.「御宸翰」と辞意撤回
三.副島の辞意とその背景
おわりに

第五章 副島種臣と佐賀開進会
はじめに
一.佐賀開進会
 一―一.開進会主義書
 一―二.開拓使官有物払下問題
二.副島と諸岡正順
 二―一.諸岡の人物像
 二―二.副島と東洋社会党
三.東京改進会
 三―一.副島と東京改進会
 三―二.佐賀開進会と東京改進会
おわりに
第六章 明治十五年の「副島種臣建言」について
はじめに
一.「明治十五年建言」とその背景
 一―一.明治十五年前後の副島
 一―二.「明治十五年建言」の目的とその性質
 一―三.「明治十五年建言」大意
二.副島の王土論とその波及
 二―一.副島の王土論
 二―二.元田の「地産券」論と岩倉具視の「地所名称更定等ニ関スル意見書」
三.副島の官民調和論
 三―一.政党の誕生
 三―二.官民調和に奔走
おわりに

第七章 明治十六年の副島種臣―九州遊説願いをめぐって―
はじめに
一.「黒田ノ旗揚」と遊説願い
 一―一.遊説の目的とその背景
 一―二.黒田清隆への期待
二.周囲への波紋
 二―一.大木・岩倉・元田の懸念
 二―二.副島の人撰法
 二―三.九州遊説願いと佐賀開進会
三.遊説断念とその後の副島
 三―一.遊説の断念
 三―二.副島の憂慮
おわりに

第八章 内務大臣副島種臣と第三議会
はじめに
一.副島の内務大臣就任とその背景
 一―一.枢密院副議長へ就任
 一―二.第二回総選挙と佐賀
 一―三.内相就任の受諾
二.第三議会開始前の副島内相
 二―一.副島の「対議会談」
 二―二.副島の板垣退助訪問
 二―三.選挙干渉と地方官処分問題
三.第三議会と副島内相の辞任
 三―一.議会停会
 三―二.議会再開と副島内相の辞職
 三―三.「蒼海政談」
おわりに

終章 総括と展望
一.総括
二.今後の課題

[関連年表]
[参考史料]
[主要参考文献]
あとがき

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